FXのリスク管理講座

FXにおける追証、ロスカットとは?まずルールを正しく理解しよう!

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ロスカットという言葉は理解していますが、どうなったらロスカットが執行されるのかなど詳しいことが分かっていません。詳しい説明を聞きたいです。
わかりました。資金管理の重要な部分なのでしっかりと理解しましょうね。

 

〜今回の要点チェック!〜

  • 証拠金維持率が100%を割るとロスカットまたは追証が発生する
  • 追証が発生すると必要証拠金の損失分を追加入金するか、保有ポジションを一部決済して証拠金維持率を100%以上にしなければならない
  • ロスカットラインは各会社によって異なる
  • 追証やロスカットのシステムは証拠金以上の損失が出る可能性もある
  • ロスカットを心配するよりも、もっと早い段階で損切りを設定することが大切
  • たとえ少しずつでも継続的に資金を増やすことができれば、ロスカットは心配なくなる

 

証拠金維持率100%割れで何が起きるのか

まずは大枠を理解しましょう。

FXでは通貨の売買を行う際に証拠金と呼ばれる資金を口座に入金して取引します。

取引量の25分の1つまり4%が必要証拠金として必要な最低の資金です。

100万円分の取引をした場合、必要証拠金は4万円ですね。

この必要証拠金維持率をもとに各会社がロスカットラインを設定しています。

ロスカットとは評価損を出している保有ポジションが強制決済されて損失確定になることです。

証拠金維持率の計算方法は以下になります。

証拠金維持率の計算

証拠金維持率 = 有効証拠金 ÷ 必要証拠金 × 100

今回のテーマは証拠金維持率の計算が理解できていないと分かりにくいです。

その場合は以下の記事を参照して下さい。

この必要証拠金は取引をする上で担保となるものなので、マイナスになった場合つまり必要証拠金の維持率が100%を割るというのは取引が成立しなくなるということを意味します。

では、もし損失が重なり必要証拠金が100%を割るとどうなるのでしょうか。

FX会社により次の2通りになります。

ポイント!

証拠金維持率100%を割ると

1. ロスカットラインが証拠金維持率100%の場合

ロスカットが執行され保有ポジションが決済される

2. ロスカットラインが証拠金維持率100%より下に設定してある場合

追証(おいしょう)が発生する

1については証拠金維持率が100%を割った時点でロスカットになり保有ポジションが強制決済されます。

2の場合はロスカットが執行される前にまずは追証が発生します。

ほとんどのFX会社はロスカットラインを必要証拠金維持率100%よりも下に設定しているので、この2の場合が多いです。

追証が発生すると、必要証拠金の損失分を追加入金するか、保有ポジションを一部決済して必要証拠金の維持率を100%以上にする必要があります。

これらの対応を指定の時間までにとらなければ、保有ポジションは強制決済されます。

またそうでなくても急激にレートが変動する場合は一気に各社が設定しているロスカットラインに達する可能性もあります。

以上が証拠金維持率100%を割った時の簡単な流れです。

具体的には次に説明します。

サッカーで例えるなら、ロスカットはレッドカードで一発退場(強制決済)、追証はイエローカードで、対応すれば退場(強制決済)にならないということですね。

 

 

証拠金以上の損失はありえるの?

では入金した証拠金額以上の損失は出ないということですね。
基本的にはそう考えてもいいですが、ロスカットシステムが100%機能するとは限りません。

ロスカットが機能しなくなる可能性があるのは相場が、急騰急落する場合です。

スプレッドが広がったり、スリッページが発生したりして予定されていた損失額を少し上回る程度ならまだいいかもしれませんが、そもそも急落急騰時にロスカットが機能しない場合は、必要証拠金以上の損失を被ってしまう可能性もあります。

例えば2015年に起きたスイスフランショックでは、スイスフランが暴騰してインターバンクのレートがつかずいわゆる「値飛び」というものが発生して、ロスカットが機能しなくなることもありました。

その場合どうなるのですか?
高レバレッジで取引をしていた場合は、レートがついた時に必要証拠金をはるかに上回る損失額が発生することになります。

このようなケースは非常にまれで、通貨ペアや取引時間に注意することでリスクを最小限に抑えることはできますが、ロスカットシステムが機能しない場合もあることは知っておく必要があります。実際に各社サイトにも記載されています。

また、このような場合でなくても、必要証拠金が100%を下回るごとに追加入金を繰り返していると、結局必要証拠金以上の損失を出すこともあります。

以上のことを考えると必要証拠金以上の損失は可能性としてはあります。

 

 

追証のルールを理解しよう

それではまず追証の仕組みについて詳しく説明しましょう。

ロスカットラインを証拠金維持率100%割れに設定しているFX会社の場合は、追証のシステムがありません。

一方で、ロスカットラインを証拠金維持率50%や40%など100%よりも下に設定している場合は追証のシステムが必ずあります。

追証は毎日の判定時刻において必要証拠金が100%を下回ると発生します。

判定時刻は何時ですか?
判定時刻はFX会社によって異なりますが、主にNY市場が終わり次の日に切り替わる早朝7時(サマータイム6時)の時間帯が多いです。

上でも述べたように追証が発生すると、指定時刻までに損失分を追加入金するか、保有しているポジションを一部決済するなどして、証拠金維持率を100%以上に回復させなければいけません。

指定時刻は何時ですか?
これも各FX会社によって異なりますが、GMOクリック証券FXネオの場合は発生日の翌営業日の午前3時です。 DMM FXは発生日の翌営業日の午前4時59分です。

約1営業日程度の猶予があることになります。

会社により異なりますので必ず確認するようにしましょう。

一度追証が発生すると、その後相場が戻り証拠金維持率が100%を回復しても対応が必要です。

もし指定の時刻までに対応しなければ、保有しているポジションは強制決済されます。

注意事項としては、強制決済されるのが嫌だからと何度も追加入金していると、結局はロスカット時以上の損失を出してしまうことにもなりかねません。

一番いいのは、早い段階で損失を確定して自ら決済することです。

 

 

追証の対応を具体的にシミュレーション

それでは追証発生時の流れ、対応を確認していきましょう。

例としてGMOクリック証券FXネオの追証発生時の流れをもとに説明します。

ここでは必要証拠金を一定額にしてわかりやすくしています。

レートの変動により必要証拠金が増減するので実際の数字とは少しズレています。

設定

通貨:    ドル円
レート:   100円
資金:    10万円
取引量:   2万ドル通貨
必要証拠金: 8万円

ドル円のレートが100円の時に2万ドル通貨を買いました。

この時点では資金10万円から必要証拠金8万円を引いた2万円が必要証拠金維持率100%を割るまでの余剰金です。

ドル円のレートが予想に反して98円まで下がってしまうと評価損が4万円になります。

余剰金2万円がなくなり、さらには必要証拠金が2万円マイナスになり、6万円になります。必要証拠金維持率は75%まで下がってしまいます。

このまま判定時刻の早朝6時を迎えてしまいました。

30分程度経った後で、取引画面を見ると追証発生金額の欄に反映されているのを確認することができました。

ここでの対応は3通りでしたね。

1. 翌日午前3時までに追加入金をする
2. 翌日午前3時までに保有ポジションを一部決済する
3. 翌日午前3時まで何もしない

1の場合は2万円を追加入金すればギリギリ証拠金維持率が100%になります。

ただ再度追証が発生する可能性が高いので、もう少し余裕を持って入金した方がいいです。

2の場合は保有ポジションを一部決済する必要があります。

必要証拠金8万円のうち2万円が足りない状態です。

つまり必要証拠金が6万円以下になるようにポジションを決済して減らす必要があります。

仮に半分の1万ドル通貨を決済したとします。

評価損の半分の2万円が損失として確定します。

口座資金は8万円です。

ポジションが半分になったので必要証拠金は半分の4万円です。

評価損の半分はまだ決済されていないので、次のようになります。

これで証拠金維持率は150%に回復しました。

3の場合は翌日午前3時の段階で強制決済されます。

 

 

ロスカットのルールを理解しよう

追証は対応すれば、保有ポジション全てを決済されることはありませんが、ロスカットはそのレートに達すると問答無用で保有ポジションは決済されます。

上でも少し述べましたが、ロスカットラインというのは各会社で異なります。

必ず各会社のホームページを参照するようにしましょう。

FX会社 ロスカット執行
GMOクリック証券FXネオ 証拠金維持率50%割れ
DMM FX 証拠金維持率50%割れ
マネーパートナーズ 証拠金維持率40%割れ
SBI FXトレード 証拠金維持率50%割れ
外為ジャパンFX 証拠金維持率60%割れ
みんなのFX 証拠金維持率100%割れ
FXプライム byGMO80% 証拠金維持率80%割れ

追証のシステムがあれば、つまりはロスカットラインが証拠金維持率100%よりも下に設定されている場合は、ロスカットされる可能性は低くなります。

それは、ロスカットライン自体が低いこともありますが、追証発生後の対応として、証拠金維持率100%以上に回復させる必要があるからです。

もしロスカットされるとすれば、相場が急激に変動して追証の対応をするまでにロスカットラインに達する場合が考えられます。

その他ルール上の注意事項はありますか?
証拠金維持率を考える時の注意事項ですが、まだ約定されていない注文中の必要証拠金も加味されるため知らないうちに必要証拠金が100%近くまでなっている場合もあります。

例えばドル円1万ドル通貨の必要証拠金が4万円だとします。

資金10万円を入れてまずは1万ドル通貨の買いポジションを持ちました。

この時点で証拠金維持率は、

10万円 ÷ 4万円 × 100 = 250%

あります。

そして、1万ドル通貨の買いポジションを持った状態で、追加で〇〇円まで下がったら1万ドル通貨を買う注文を出したとします。(指値注文)

この2つ目の注文はまだ約定していませんが、注文した時点で必要証拠金は発生します。

なので、注文した段階での証拠金維持率は、

10万円 ÷ 8万円 × 100 = 125%

まで下がっていまいます。

このことを知らずにいると思いがけず100%を下回ることにもなってしまいます。

約定していない注文中(予約中)の場合も必要証拠金は発生していることに注意しましょう。

 

 

ロスカットとトレードスタイル

ここまで追証とロスカットについて説明してきましたが、トレードスタイルにより、この追証やロスカットについての重要性が異なるはずです。

もしスワップ運用でポジションの長期保有を考えるのであれば、ある程度の為替の変動に耐えなくてはいけません。

その変動幅を考える時にどれくらいレートが反対方向に動いたらロスカットになるのかということはとても重要な要素です。

ただ、その他のトレードスタイルであれば、追証やロスカットになる前のもっと早い段階で損切りを設定しておく必要があります。

その他のトレードスタイルとはどのようなものですか?
主には短期売買するトレード全般です。

例えばスキャルピングやデイトレードなのに、ロスカットラインが気になる場合はそもそも実効レバレッジや証拠金維持率の設定から見直した方がいいかもしれません。

ロスカットは何かあった時の最後の砦として捉え、毎回のトレードにおいて自ら行う損切りをもっと早い段階で設定できるようにしましょう。

また短期売買で少しずつでも資金が増えていくことが分かれば、損切りを自分で設定している限りロスカットについて心配する必要はあまりないでしょう。

逆に継続的に資金を増やすことができなければ、どれほど証拠金維持率が高くてもいつかはロスカットにあってしまいます。

ロスカットを心配する前に、まずは少しずつでも資金を継続的に増やしていけるスキルが身についているのかという点を重要視するようにしましょう。

 

 

【厳選】初心者におすすめのFX会社

ここでは数あるFX会社の中から、特に初心者におすすめのFX会社を厳選してご紹介します。

おすすめする会社の中でも、細かなところで違いはあるのでそれぞれの詳細ページを参考にして自分に一番合ったものを選択するようにしましょう。

おすすめのポイント

  1. 主要通貨ペアのスプレッド
  2. 高い約定率
  3. 主要通貨ペアのスワップポイント
  4. 取引ツールの使いやすさ
  5. 会社の信頼性
  6. サービス・サポートの充実

以上を総合して個人的に特におすすめしたいものを選びました。

様々な項目がありますが、その中でも特に重視したのは「取引ツールの使いやすさ」と「会社の信頼性」です。

とことん自分に合ったものを選ぶためには複数口座を開設し、実際に使ってみて比べてみるのも良いでしょう。

GMOクリック証券 [FXネオ]

クリック証券

何よりもまず、7年連続取引高世界1位の実績があります。あらゆる角度から見てもスキのないオールラウンダーの会社です。スマホツールの使いやすさやについては、No.1と言ってもいいでしょう。サポート体制もしっかりしており、お問い合わせに24時間対応しています。「迷ったらココ」と言われるほど信頼性のある会社です。初心者からプロトレーダーまで満足度の高い会社です。

GMOクリック証券[FXネオ] 基本情報
取引単位 通貨ペア数
10,000通貨 20
スプレッド(原則固定)※例外あり
米ドル/円 ユーロ/米ドル ユーロ/円 英ポンド/円
0.2 pips 0.4 pips 0.5 pips 1.0 pips

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公式サイトへ

 

DMM.com証券 [DMM FX]

【DMM FX】入金

とうとう口座数が70万口座を突破してFX口座数国内No.1取引高についてもGMOクリック証券に続き世界No.2となっています。スプレッドもGMOクリック証券と並び業界最狭水準、サポート体制は業界初のLINEによる問い合わせも可能です。ツールも初心者に扱いやすいことで知られています。取引システムも安定していて、約定力が強く滑りにくいと評判です。

DMM.com証券[DMM FX] 基本情報
取引単位 通貨ペア数
10,000通貨 20
スプレッド(原則固定)※例外あり
米ドル/円 ユーロ/米ドル ユーロ/円 英ポンド/円
0.2 pips 0.4 pips 0.5 pips 1.0 pips

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マネーパートナーズ 

青色03銭静止画

ストロングポイントとしては約定力がNo.1ということです。矢野経済研究所が行なっている調査において10年連続で約定力No.1という評価を受けています。スプレッドも主要通貨についてはGMOクリック証券やDMM FXを上回る水準もあります。またパートナーズFX nanoを利用すると取引単位が100通貨からとなり、初心者がトレードを練習するのにも向いています。

マネーパートナーズ 基本情報
取引単位 通貨ペア数
10,000通貨(100通貨) 20(18)
スプレッド(原則固定)※例外あり
米ドル/円 ユーロ/米ドル ユーロ/円 英ポンド/円
0.3 pips
(0.4 pips)
0.3 pips
(0.8 pips)
0.4 pips
(0.7 pips)
0.9 pips
(1.2 pips)

※( )の値はパートナーズFX nano

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