FXのリスク管理講座

初心者が知っておくべきFXの最大のリスクとは?正しい対策を解説!

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FXを始めたのですが、正直まだリスクについてよく分かっていません。どんなリスクがあるのか教えてもらえますか?
分かりました。まずはどんなリスクがあるのか知らないと対策も立てられませんよね。では詳しく説明しましょう。

 

〜今回の要点チェック!〜

  • FXには様々なリスクがあるが初心者が一番注意すべきなのは為替変動リスク
  • 急騰急落が予想できる場合はトレードを控えその後の流れに乗るようにする
  • スイスフランショックのような激しい値動きになるとロスカットラインを超えて決済されることもある
  • 為替変動リスクは、正しい対策を取ればリスクを最小限に減らすことができる

 

FXにおける様々なリスクを知ろう

FXには様々なリスクが潜んでいますが、しっかりと理解して対応すればそのリスクを限りなく減らすことができます。

まずはどんなリスクがあるのかを理解しましょう。

FXにおける主なリスク

  • 信用リスク
  • 流動性リスク
  • 金利変動リスク
  • 為替変動リスク

信用リスク

信用リスクとはFX会社が経営破綻して倒産した時に預けている証拠金が返ってこないリスクです。

現在日本のFX会社は顧客の資金を会社の資金とは別にして信託銀行に管理してもらう信託保全を国から義務付けられています。

そのため、万が一の時でも証拠金が返ってこないというリスクは限りなく低いと言えるでしょう。

ただし、この信託保全が義務付けられた後でも、ある会社の倒産時には信託保全されているはずの顧客の資金が足りないということもありました。

自己資本規制比率などのFX会社の経営状況が分かる数字に注目して信頼できるFX会社を選ぶのことも重要です。

 

流動性リスク

流動性リスクとは、取引量が減少することで注文が成立しにくくなるリスクのことです。

具体的には、流動性が極端に低下すると、スプレッドが広がったり、スリッページが発生したりする要因にもなり、思わぬ損失を被る場合もあります。

例えば、「ユーロ円100万通貨99円売り」の注文を出しているとします。

急落するなどしてユーロ円が下がった時に「ユーロ円100万通貨99円買い」がいなければ注文は成立しないことになります。

その場合は98.5円で取引成立するなど、不利なレートで約定する場合もあるのです。

このようなリスクを避けるためにも、まずは流動性が高い通貨ペアを選ぶことが大切です。

 

金利変動リスク

通貨ペア間の金利差で利益を狙うスワップ運用している場合に、保有しているポジションのスワップポイントが減ったり、マイナスになったりするリスクを金利変動リスクと言います。

金利はもちろん変動しますが、基本的には年に数回程度の変更で、変更幅もわずかな場合が多いです。

国内情勢の悪化などで金利が急騰する場合もありますが、まれな例です。

スワップ運用をしていない場合は、ほぼ関係ないと言えるでしょう。

 

為替変動リスク

為替変動リスクとは文字通り為替の変動によって損失を出すリスクです。

FXは為替変動を狙って利益を出すものですが、予想と反対に相場が動いてしまえばもちろん損失が出ます。

トレーダーは常にこのリスクに晒されていると言えます。

特に急騰急落する場合は、思いがけずに損失が膨らみ強制ロスカットになる場合もあるでしょう。

その他にもシステム障害リスクなどが挙げられますが、主なリスクとしてはこの4つです。

 

 

初心者が一番注意すべきリスクとは

先ほどのリスクの中で特に注意すべきものは何ですか?
それは「為替変動リスク」ですね。初心者はまずはこのリスクをしっかり理解して対策を立てましょう。

為替変動リスクとは大きくレートが動き損失を出してしまうことですが、大きくレートが動くというのは、リーマンショックなどのように〇〇ショックでなくとも、頻繁に起きるものです。

下のチャートは2019/3/7のユーロドルの1時間足チャートです。

1.1320から1.1180あたりまで急落しているのが分かります。

これは欧州中央銀行の政策金利発表などがあったためですが、数時間で100pips以上動いています。

毎日という訳ではありませんが、このくらい動くことは珍しいことではありません。

もし下落前にユーロドルを売っていたらどうなるでしょうか。

140pipsの値動きは、取引通貨量にもよりますが

  • 1万通貨   約1万5千円
  • 10万通貨      →約15万円
  • 100万通貨      約150万円

の損失となります。

わずか数時間でこれほどの金額を失ってしまうこともあるのです。

 

 

急騰急落が起きる要因とは

為替変動は、利益を狙うのに必要なので、狙っていきたいのですが、急騰急落するような場合は、その動きを狙ってトレードするのはリスクが高いです。

例えば重要指標の発表を狙った手法もありますが、発表時間にポジションを持とうとするとスプレッドが広がったり、スリッページが発生したりします。

またどちらに動くかも分からないので、指標発表前にポジションを持つのもリスクが高いと言えるでしょう。

トレードする場合は、相場がある程度落ち着くのを待って、流れを確認してからエントリーするようにしましょう。

リスクを避けるためにもまずは急騰急落が発生しやすい要因を確認しましょう。

急騰急落の要因

1. 重要指標発表

2. 世界的に注目される選挙

3. 要人発言

4. 経済危機、戦争、災害、テロなどの有事

1. 重要指標発表

特に重要な指標は以下のものです。

・米雇用統計(毎月第1金曜日)
・各国の政策金利発表(年8回程度)

これらの指標の結果を踏まえてチャートが大きく動き出すことが多いので、世界的にも注目されている指標です。

発表時は乱高下することもしばしばあります。

また上で述べたようにスプレッドが広がったり、スリッページが発生したりするので、相場が落ち着くまで待ってからトレンドに乗るのが基本です。

 

2. 世界的に注目される選挙

世界的に注目される選挙も為替に大きな影響を与えます。

最近ではアメリカの大統領選挙も為替の大きな材料となりましたね。

 

3. 要人発言

要人発言については「口先介入」と言われることもありますが、通貨レート金利レートについての要人発言はレートを大きく動かす要因となります。

 

4. 経済危機、戦争、災害、テロなどの有事

そして最後は有事が起きた時ですが、これが一番予想しにくいこともあり、為替に大きな影響を与えます。

よく「有事の円買い」とも言われるようにこのような有事の際には安全な通貨を買い戻す動きが発生し、円高になることが多くクロス円のチャートは急落する傾向があります。

1と2については、あらかじめ日時が分かっているはずなので、その時間を把握しておくことがリスク回避につながります。

 

 

為替変動リスクの例「スイスフランショック」とは

では為替変動リスクの例を見てみましょう。

2015年の1月15日に起きたスイスフランショックです。

きっかけとしては、それまでスイス中央銀行がユーロ/スイスフランの通貨ペアで1.2のラインは介入をしてでも守ると発言して実際にそのラインを守ってきました。

しかし、これ以上は無理だと判断したのか1月15日にスイス中央銀行が突然「負担が大きく永続的には介入はできない」という主旨の発言をしたため、これまで守られてきたラインがあっさり破られて急落することになったのです。

上の例での「要人発言」による急落のパターンですね。

ユーロ/スイスフランを取引している日本人は少ないかもしれませんが、スイスフラン/円ならトレードをしていた人もある程度いたはずです。

下はスイスフラン円の日足チャートですが、1月15日の足がとんでもないことになっていますね。

たった1日で115円から150円に上昇していますね。

1年分以上の値動きがたった1日、いやほんの数十分で起きたことになります。

このような時にポジションを持っているとどうなるのでしょうか?
反対方向のポジションを持っていたらとんでもないことになりますね。次で詳しく説明しますね。

 

 

FXで借金って本当なの?

上のスイスフランショックのような出来事が起きて一番怖いのがロスカットが機能しなくなるということです。

各会社は必要証拠金が一定の維持率を割ると強制決済するロスカットシステムを採用しています。

これは本来トレーダーの資金を守るためのシステムです。

このシステムのおかげで、基本的には口座に入金した以上の損失は出ないはずです。

しかし、スイスフランショックのような激しい値動きが生じるとインターバンクにレートの値がつかないということが起きます。

いわゆる「値飛び」とも言われるものですが、決めてあったロスカットラインを値がつかずに超えてしまうことがあるのです。

ロスカットラインを超えるとどうなるのですか?
レートが再表示された時にロスカットラインのはるか下で決済されるということも可能性としてはあります。

そのような場合は証拠金だけでは足りずにFX会社から追証(追加入金)を求められることになります。

かなりの額であれば借金ということにもなりかねません。

証拠金がなくなってしまうほど値が飛ぶということは、通常ではあり得ないことですが、このようなことが起きるリスクも頭に入れて対策をしておく必要はあるのです。

 

 

為替変動リスクへの対策

FXには危険なリスクが潜んでいることが分かりました。
ここからはこの為替変動リスクの対策を説明していきますね。

通貨ペアの選択

まずは流動性が高い通貨ペアを選ぶことです。

つまり取引量が多い通貨ペアということになります。

次の統計は国際決済銀行が3年ごとに発表している資料で2016年時点のものです。

ランク 通貨ペア 世界シェア
1 ユーロ/米ドル 23.05%
2 米ドル/円 17.72%
3 英ポンド/米ドル 9.24%
4 豪ドル/米ドル 5.24%
5 米ドル/カナダドル 4.29%
6 米ドル/人民元 3.78%
7 米ドル/スイスフラン 3.54%
8 ユーロ/英ポンド 1.96%
9 ユーロ/円 1.56%
その他 29.62%

世界での取引シェアで一番多いのがユーロドル、その次がドル円ですね。

取引量が少ないとなぜリスクが高いのですか?
流動性が低くなるからです。

流動性が低くなるということは、注文が成立しにくくなることを意味します。

FXも株と同じように、対応する売買があってはじめて取引が成立します。指定したレートで注文が成立しない場合はスプレッドが広がったり、不利なレートで成立したりもします。

また流動性が低いと値動きが激しくなる傾向があります。

先ほどの例のスイスフランは取引量としては上位の通貨ペアと比べるとかなり少ないです。

特にユーロ/スイスフラン、スイスフラン円のような通貨ペアであればもっとシェアは少ないはずです。

つまりユーロドルやドル円であればスイスフランショックのような値動きが生じる可能性は非常に低いです。

まずは流動性が高い通貨ペアを選んでリスク対策をしましょう。

 

取引時間帯に注意する

次は取引する時間帯の話です。

先ほど流動性の話をしましたが、流動性が低下する時間はなるべくトレードを避けるようにした方がいいです。

1日の中では日本時間の早朝6時から7時ごろは流動性が低く、スプレッドが広がったりすることもあり注意が必要です。

またゴールデンウィークやお盆、クリスマスや年末年始などの期間も流動性が低くなる傾向にあります。

このような流動性の低下を狙って、巨額の資金を運用するヘッジファンドなどが仕掛けてきて、レートが大きく変動することもあります。

また上で述べたように急騰急落の可能性のある重要指標発表時や、世界的に注目される選挙の開票日などはトレードを避けそのあとの流れに乗るようにしましょう。

なるべくこのような時間を避けてトレードするようにしましょう。

 

週末にポジションを持ち越さない

これはトレードスタイルにもよるのですが、週末にポジションを持ち越さないというのもリスク対策の一つです。

上で「値飛び」の話をしましたが、スイスフランショックほどの値飛びではなくとも金曜日の市場が終わった時のレートと月曜日の取引が開始された時のレートで値が大きく乖離することもよくあります。

いわゆるチャートの「窓」と呼ばれるものですね。

土日は取引量は少ないですが、実は市場は開いており、土日の間に何かレートを動かすような出来事が起きれば、「値飛び」が発生します。

大きくレートが乖離する場合は、先ほどの例のようにロスカットが機能しなくなる可能性もあるため注意が必要です。

スイングトレードの場合は長い期間ポジションを保有することもあるので難しいこともあるかもしれませんが、土日にポジションを保有することにはリスクもあることを知っておきましょう。

 

レバレッジを使うならリスクリワード を徹底する

FXはレバレッジが使えるのはメリットですが、レバレッジを上げるということは当然損失リスクもそれだけ高くなります。

レバレッジを正しく利用するためには、やはりリスクリワードを徹底してそれに応じた勝率を出せるように優位性が高い時だけを狙ってトレードすることです。

これはFXのキモとなる所なので、すぐに理解したり習得したりすることは難しいかもしれません。

例えば、レバレッジを最大限に使ったとしても、もし損失10pips利益100pipsで設定して1勝9敗以上の成績でトレードできるとしたら資金は増えていくことになります。

レバレッジを使うのあれば、リスクリワードを最適化することが重要になります。

 

損切りを徹底する

最後はとにかく損切りを徹底することです。

もちろん損切りをすることで資金は減りますが、正しい損切りをマスターすると、切られにくくかつ少ない幅で損切りを設定できるようになります。

正しく損切りができると、損切り回数の割には資金が増えていることに気づけると思います。

この損切りが徹底できないと、つまり1回損切りを入れなかっただけでもその1回で大きな為替変動が生じれば大きな損失を被ることになります。

それまでに積み上げてきた利益も一瞬にして吹き飛んでしまう可能性もあるでしょう。

為替変動リスクのほとんどはこの損切りで対応できるので、まずは毎回のトレードで必ず損切りを設定するようにしましょう。

損切り講座でも伝えたように、まずは損切りからトレードを考えることができるようになるとトレード結果も安定してくるはずです。

 

以上が為替変動リスクの対策です。

これらの対策を徹底することができればリスクを最小限にできます。

為替変動リスクの対策を取るということは、無駄な損失が減り資金が増えることにもつながるので大変重要です。

初心者はまずこれらのリスク対策を徹底しましょう!

 

 

【厳選】初心者におすすめのFX会社

ここでは数あるFX会社の中から、特に初心者におすすめのFX会社を厳選してご紹介します。

おすすめする会社の中でも、細かなところで違いはあるのでそれぞれの詳細ページを参考にして自分に一番合ったものを選択するようにしましょう。

おすすめのポイント

  1. 主要通貨ペアのスプレッド
  2. 高い約定率
  3. 主要通貨ペアのスワップポイント
  4. 取引ツールの使いやすさ
  5. 会社の信頼性
  6. サービス・サポートの充実

以上を総合して個人的に特におすすめしたいものを選びました。

様々な項目がありますが、その中でも特に重視したのは「取引ツールの使いやすさ」と「会社の信頼性」です。

とことん自分に合ったものを選ぶためには複数口座を開設し、実際に使ってみて比べてみるのも良いでしょう。

GMOクリック証券 [FXネオ]

クリック証券

何よりもまず、7年連続取引高世界1位の実績があります。あらゆる角度から見てもスキのないオールラウンダーの会社です。スマホツールの使いやすさやについては、No.1と言ってもいいでしょう。サポート体制もしっかりしており、お問い合わせに24時間対応しています。「迷ったらココ」と言われるほど信頼性のある会社です。初心者からプロトレーダーまで満足度の高い会社です。

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マネーパートナーズ 

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ストロングポイントとしては約定力がNo.1ということです。矢野経済研究所が行なっている調査において10年連続で約定力No.1という評価を受けています。スプレッドも主要通貨についてはGMOクリック証券やDMM FXを上回る水準もあります。またパートナーズFX nanoを利用すると取引単位が100通貨からとなり、初心者がトレードを練習するのにも向いています。

マネーパートナーズ 基本情報
取引単位 通貨ペア数
10,000通貨(100通貨) 20(18)
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米ドル/円 ユーロ/米ドル ユーロ/円 英ポンド/円
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0.3 pips
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