

〜今回の要点チェック!〜
- ロスカットは証拠金維持率をもとに執行され、証拠金維持率は、評価損益を加味した資金 ÷ 必要証拠金 × 100で算出される
- DMM FXのロスカットラインは証拠金維持率50%割れで執行される
- 証拠金維持率が100%を割ってクローズすると追証が発生する
- 追証が発生すると追加入金か保有ポジションの一部決済で対応する必要あり
- 追証に対応しなければ、ポジションが決済される
- 余裕を持った取引=必要証拠金の2.5倍程度の資金、損切りの徹底がポイント
DMM FXの基本情報をチェック

DMM.com証券 [DMM FX]
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DMM.com証券[DMM FX] 基本情報 | |||
取引単位 | 通貨ペア数 | ||
10,000通貨 | 20 | ||
スプレッド(原則固定)※例外あり | |||
米ドル/円 | ユーロ/米ドル | ユーロ/円 | 英ポンド/円 |
0.2 pips | 0.4 pips | 0.5 pips | 1.0 pips |
DMM FXのメリット
- 国内口座数No.1、取引高世界No.2の信頼
- 初心者にも優しい取引ツール
- スプレッドが業界最狭水準
- 4本柱の24時間サポート体制
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今回は証拠金維持率の計算などもあるので、数字が苦手な人には辛いかもしれませんが、リスク管理の上で大変重要なポイントになるので、何度も読んで理解しましょう。
ロスカットはマイナスイメージが強く必要以上に心配している初心者も多くいますが、しっかりとしたリスク管理のもとでトレードをしているのであれば、心配する必要はありません。
証拠金維持率に注目してみよう
ロスカットを理解する上で、証拠金維持率の理解は欠かせません。
詳しくは下記を参照してください。
それでは実際にシミュレーションしながら確認していきましょう。
設定
- 資金 :20万円
- 通貨ペア :米ドル円
- 取引数量 :4万(ドル)通貨
- ポジション :110円「買」エントリー
それではDMM FXの口座照会画面を確認しましょう。

①建玉可能額 | 24,000円 | ⑤注文証拠金 | 0円 |
②建玉評価損益 | 0円 | ⑥ポジション必要証拠金 | 176,000円 |
③出金可能額 | 24,000円 | ⑦預託証拠金残高 | 200,000円 |
④純資産額 | 200,000円 | ⑧証拠金維持率 | 113.64% |

① 建玉可能額とは現時点で使うことができる余剰金です。入金した資金から証拠金(必要証拠金や注文証拠金)を引き評価損益も加味した金額です。
② はエントリーして保有しているポジションの評価損益です。レートが変動することにより常に変動していますが、エントリー直後なので、0円となっています。ちなみに1pipsあたりの損益は取引数量 ÷ 100なので、400円です。
③ 現時点の出金可能額で①と同じ値になります。
④ の純資産額は入金した資金に建玉評価損益を加味したものです。今回は評価損益が0円なので、資金=純資産となっています。
⑤ は発注している注文中の新規注文でまだ約定されていないポジションの必要証拠金です。約定されていなくても注文を出した段階で証拠金が発生しているので注意しましょう。今回は注文中の取引はないことにします。
⑥ は約定している保有ポジションの必要証拠金です。レート × 取引数量 ÷ 25で算出できます。
⑦ 現在の評価損益を加味しない確定している残高(資金)です。
⑧ 純資産額 ÷ 必要証拠金 × 100で計算できます。必要証拠金に対して、使える資金がどのくらいあるかの数字です。この数字に注目してロスカットのリスク管理をしましょう。

①建玉可能額 | 0円 | ⑤注文証拠金 | 0円 |
②建玉評価損益 | - 28,000円 | ⑥ポジション必要証拠金 | 175,040円 |
③出金可能額 | 0円 | ⑦預託証拠金残高 | 200,000円 |
④純資産額 | 172,000円 | ⑧証拠金維持率 | 98.26% |

上の例の場合は70pips予想と逆方向にレートが動くと証拠金維持率が約100%を割ってしまいます。
証拠金維持率が100%を割るというのは、そのままではポジションを保有することができなくなることを意味しています。
詳しくは後で説明しますが、追加証拠金制度(追証)というものがあり、証拠金維持率は最低でも100%以上は保っておく必要があります。
例の場合は証拠金維持率が100%を割るまで、つまり余剰金がなくなるまでたった70pipsしかないことを考えると、取引数量が多い、または余剰金が少ないと言えます。
ちなみにこの時の実効レバレッジはどうでしょうか。
実効レバレッジ = 取引数量(円) ÷ 資金なので取引数量が4万通貨 × 110円、資金が20万円で計算すると22倍です。
レバレッジは最大25倍なのですが、初心者であれば、高くても10倍程度にするのが良いでしょう。
証拠金維持率やレバレッジを考えてもハイリスクな取引と言えるでしょう。
証拠金維持率が100%を割り証拠金が維持できなる可能性が高いので、資金を固定して考えるのであれば取引量を減らす、取引数量を固定して考えるのであれば余剰金を増やす必要があります。
今回は20万円の資金で4万通貨の取引ですが、同じ比率、例えば40万円で8万通貨、10万円で2万通貨、5万円で1万通貨などでも同じことが言えます。

①建玉可能額 | 0円 | ⑤注文証拠金 | 0円 |
②建玉評価損益 | - 116,000円 | ⑥ポジション必要証拠金 | 171,360円 |
③出金可能額 | 0円 | ⑦預託証拠金残高 | 200,000円 |
④純資産額 | 84,000円 | ⑧証拠金維持率 | 49.01% |
証拠金維持率が50%割れなのでロスカットになります。
DMM FXのロスカット水準は証拠金維持率50%割れで執行されます。
ロスカットというのは保有ポジションが強制決済され損失が確定することです。
公式サイトにも記載されているように、相場の状況等によっては損失額が預けている資金以上になる場合もあります。
例ではロスカット時の残高は約84,000円となっていますが、相場によってはここがマイナスになる可能性もあります。


いわゆる「値飛び」というものですが、ロスカットラインを超えて損失が決済されてしまうことです。
詳しくは下記を参照してください。
理由は世界的な経済危機だったり、戦争などの有事だったり頻繁に生じるものではありませんが、そのような場合もあるということは頭に入れておきましょう。


追加証拠金制度(追証)発生時の流れを理解しよう


1万通貨の取引には証拠金が44,000円程度必要(レート110円の場合)なので、1万通貨を取引するのであれば、最低でもその金額は入金する必要があります。
ここではDMM FXの追証発生から対応の流れを説明しておきましょう。
毎営業日クローズ時点に「証拠金維持率の判定」を行い、証拠金維持率が100%を下回っていた場合には追証が発生します。


追証が発生すると判定後30分程度で取引画面に反映されます。
この時点で新規取引ができなくなり、注文中の取引がある場合は失効します。
例えば追加証拠金額が10万円となれば、1営業日後の4:59までに10万円以上を入金するか、10万円分以上の取引数量を決済してポジションを減らす必要があります。
もし指定の時刻までに対応しない場合は、保有しているポジションが決済されます。
相場が回復して証拠金維持率が100%を超えても対応する必要があります。
DMM FXにおいてはロスカットラインが証拠金維持率50%割れだったので、ロスカットにあう場合はこの証拠金維持率100%を一気に突き抜けてズドンと急落するような場合です。
トレンドが出たとしても上がったり下がったりを繰り返すことが多いので、ほとんどの場合はロスカットに至らず、この追証が発生する証拠金維持率100%以下の段階で対応を迫られることになるでしょう。
追証が発生しても追加入金などの対応をとれば大丈夫なのですが、あまりにもポジションの保有に固執しすぎると追加入金を繰り返して損失額が膨らんでしまう可能性もあり注意が必要です。
追証が発生しないようにするためには、やはり余裕を持った取引と損切りを徹底することです。
ロスカットや追証への対応策とは
ここまで説明してきたように余剰金が少ないとロスカットや追証になる可能性が高くなります。


この時、実効レバレッジは10倍となります。
ただし、余剰金が豊富にあったとしても急騰急落してレートが大きく動くことがあれば、ロスカットになった時に損失が大きくなります。
もう一つ重要なのは損切りを徹底することです。
リスクリワードを勝率と合わせて考えて、とにかく損小利大を心がけることです。
そうすれば追証やロスカットを恐れることなくトレードすることができます。