

〜今回の要点チェック!〜
- 月5万の狙い方は資金額により決まり、資金が多いほど狙いやすい
- 目安としては資金100万、10万ドル通貨、50pipsで月5万を狙う
- 日々の結果にとらわれずに、相場に合わせたトレードを心がける
- 自分の手法に合った形がチャートに現れるまでエントリーを待つ
- リスクリワードと勝率を最適化する
- 資金が100万円以上あるならスワップ運用もおすすめ
目次
月5万円の狙い方は資金額で決まる
まずは月5万円をどのように狙うかですが、どのくらいの値幅を目標にして、どのくらいの資金を使うのかで狙い方も異なります。
まずは値幅から考えていきましょう。
基本は1ヶ月にどのくらいの変動幅を狙うかを目標にするのですが、1円をよく100pips(銭)で表して、ひと月あたりどのくらいのpipsを狙うかという話になります。
そもそもどのくらいの値動きがあるか分かりますか。例えば、最近の米ドル円であればどうでしょうか。
1日で動く値幅は年で平均すると約70pipsとなっています。
またひと月で動く値幅は最近では200~300pips(2円~3円)となっています。


取引回数を増やし、上昇局面、下降局面を小刻みに狙っていくことで変動幅以上の利益を出すことは可能ですが、いざ目の前のチャートを見ながら狙うとなると難しい場合もあります。
このように1日のボラティリティ(値幅)や1ヶ月のボラティリティ(値幅)を知ることはとても重要です。
米ドル円であれば1日のボラティリティが平均70pips程度なので、例えば1日の目標とする獲得pipsが100pipsというのは先ほども説明したように狙えなくもないですが、難しいということは分かったでしょうか。


次に資金を考えてみましょう。
例えば米ドル円であれば何ドル通貨の取引をするかですが、仮に100万ドル通貨の取引であれば、5pips取っただけで5万円の世界です。
反対に1,000ドル通貨の取引であれば、5,000pips取らないと5万円になりません。
1ヶ月に5,000pipsというのは50円の変動幅なので現実的ではありませんよね。
このようにどのくらいの資金をつかって取引するかで月5万円の難易度は変わってきます。
当然ながら資金が多いほど月5万は狙いやすいでし、資金が少ないほど難しくなります。

月5万を狙うための目標を考えよう
現実的に月5万円を目指す上での資金と目標設定を考えてみましょう。
バランスのとれた取引数量としては10万(ドル)通貨は欲しいところです。
10万(ドル)通貨で取引すれば1ヶ月で合計50pips取れれば5万円です。
一見簡単なように思えますが、実際にしてみると難しいものです。
まずはこのくらいを目安にして資金と取引数量を決めていくと良いです。
特に1ヶ月に5万円程度を狙う場合は、当然、サラリーマンなどで会社勤めをしながら取引をするので、時間がない中であまり欲張って目標を立てると失敗する可能性が高いです。


たださらに余剰金がなければ、すぐにロスカットになってしまうので、余剰金を考えてレバレッジを下げる必要があります。
理想としては100万円程度の資金でレバレッジ10倍程度に抑えた取引が理想です。


ただし、初心者がいきなり多くの資金を入れても失う可能性が高いので、まずは少額から始めてある程度自信がついてから少しずつ資金を増やしていくことが大切です。
仮に100万円を資金として月5万円を手にいれることができれば、月利5%となり、単利で考えると年利換算では年利60%にもなります。
もし資金がそこまで用意できないという場合は、次の2つの方法で調整してみましょう。
資金を70~80万円程度にしてレバレッジを上げる方法が1つです。
また取引数量を5万通貨にしてひと月で狙う利幅を100pipsに設定することで、資金は半分の50万円になります。
目標設定が倍になりますが、もしトレードスキルが上がり狙えるようであれば、資金は少なくても済みます。
まとめると資金と目標設定の目安は次のようになります。
月5万円の目安
資金:100万円
取引量:10万通貨
1ヶ月で狙う利幅:50pips
※資金を70~80万円などに減らすとバレッジが上がる
※資金、取引量を半分にすると狙う利幅は倍の100pipsになる
毎日の目標を立ててはダメ
少しずつ月5万円が見えてきたでしょうか。
理想としては100万円程度の資金で10万通貨の取引をして毎月50pips程度を狙うのが基本でしたが、注意すべきポイントとしては毎日の目標を決めない方がいいです。
1ヶ月のうちトレードできるのは約20日間なので、例えば50pipsを20日で割って1日あたり2.5pipsを目標にするのはあまりよくないということです。


例えば損切りを10pips程度に設定していたとすると3回負けが続いてしまうと30pipsの損失です。
そこからムキになって取り戻そうとしても相場が自分の狙った形でなければさらなる損失を招く可能性があります。
毎日の結果に固執せずに上手く行かなかったら、それ以上トレードをしないという判断が大切なのです。
反対に、毎日2.5pips狙ってそこに達したらその日はおしまいではなくて、伸ばせる日は利益を伸ばすことが重要です。
どこまで伸ばせるかは時間帯ごとのボラティリティをチェックするなどのチャート検証が必要になってきますが、せっかく上手くいったトレードを微益で終わらせてしまうのはもったいないです。

狙ったエントリーチャンスを待つ
ここまでは主にデイトレードをイメージしながら月5万円を達成するまでのコツを考えてみました。
もう1つのポイントとしては無駄な取引を減らすことです。
例えばまたデイトレードを基本にして説明していきますが、まず取引する時間帯と通貨ペアを決めることが重要です。
同じ時間を毎日見続けることで、チャンスかそうでないかが少しずつ分かってきます。
よくないのは自分の空いた時間に合わせてトレードをする時間を決めないことです。
例えば、ちょっと手が空いたからチャートをチェックしてみようとか、今日は早起きして時間があるから会社に行くまでの間トレードしてみようなどと、自分の時間の都合に合わせたトレードはしないほうがいいです。
自分の都合でトレードをして利益を出すことができるほどFXは甘くありません。
毎日同じ時間を狙ってチャートを確認することで自然とトレードスキルも上がってくるでしょうし、チャートやトレードの検証、改善も行いやすいです。
これは主にスキャルピングやデイトレードに言えますが、スイングトレードなどでも同じ時間に注目し続けることは重要です。
また通貨ペアについても初心者であれば、流通量が多い米ドル円やユーロ米ドルなどを基本にトレードをするようにしましょう。
今回はこの通貨、次はこの通貨などと毎回通貨を変えるのも良くないです。
通貨ごとの値動きの癖もあり、よほど経験を積んでからでないとあれこれ通貨を変えて結果を出せるものではありません。

時間帯についてはそれぞれ生活スタイルがあるので、そのスタイルに合わせた時間を取れればいいですが、1日の中で三大市場と呼ばれる時間帯があるのでそのどれかを選んで取引すると良いです。
同じ時間帯に注目していると狙えそうな形というものが少しずつ分かってきます。
狙えそうな形とは優位性が高いエントリーポイントです。
また損切りを小さく、利益を大きく狙いやすいエントリーポイントとなります。
最初はなかなか見つけることはできませんが、ローソク足の形状や、トレンドライン、水平線、移動平均線なども考慮してこの形になったらエントリーするという判断基準を作るようにしましょう。
そのエントリーの判断基準で利益を出すことができればそれは立派な手法となるのです。
手法構築にはチャート検証も必要なため時間がかかりますが、この手法がないと、勘に頼ったトレードをしてしまうことになり、継続して利益を出すことは難しいです。

毎日狙った形が現れるとは限らないので、先ほど上でも説明したように毎日トレードすると決めない方がいいのです。
リスクリワードを考えて損切りを徹底すること
為替差益を狙ったトレードでもう一つ重要なことを説明しますね。
スキャルピング、デイトレード、スイングトレードなど取引スタイルが異なれば、取引回数も異なってきます。
ここまでで説明してきた月5万円達成のためにはひと月で50pipsを目標にと言ってきましたが、取引回数が異なるということは1回のトレードで狙う利幅も異なってきます。
例えばスキャルピングならば、1回のトレードで狙う利益は数pipsから10pips程度でしょうし、デイトレードやスイングトレードならば1回のトレードで50pipsを狙える場合もあるでしょう。
ただし、安定して利益を出すポイントとして、どのトレードスタイルにも共通しているのはリスクリワードと勝率です。
リスクリワードというのは損失と利益の比率のことです。
例えば損切りを7pips、利益確定を21pipsに設定するとリスクリワードは1 : 3になりますね。
この設定ならば1勝4敗以上の結果でプラマイゼロ以上になります。
自分の作った手法が過去のチャートをもとに考えると勝率がどのくらいかを考慮して、リスクリワードを最適化して利益を安定して出せるようにしましょう。

一旦エントリーすれば、あとは損切りになるか利益確定の決済となるか放置するのがおすすめです。
チャートを見ていても損失が大きくなり、利益は少なくなってしまう傾向があります。
自分の手法を信じてエントリーしたらメール通知が来るまでほったらかしのスタイルが良いです。
そのあとに自分のトレードをチャートをもとにじっくり時間をかけて振り返るようにしましょう。
スワップ運用で月5万
ここまでは為替差益を狙って月5万円を狙うものでしたが、スワップ運用で月5万円を狙う場合はどのくらいの資金が必要か見てみましょう。
スワップ運用は通貨ペア間の金利差をもとに毎日発生するスワップポイントで利益を出す仕組みですが、詳しくは下記を参照してください。
例えばトルコリラ円の場合は、買いポジションを保有することで1万通貨あたり、100円のスワップポイントが毎日入ってきます。
※「みんなのFX」2019/6/27時点
つまりおよそ15万通貨で買いポジションを持つことができれば、1ヶ月あたり約50,000円のスワップポイントになります。

ロスカットになってしまうとそれまでの利益が吹っ飛んでしまうためできるだけレバレッジを下げて為替変動リスクに備える必要はありますが、目安としては100万円程度あれば、エントリーするだけであとは何もしなくても月5万円が入ってくるのです。
資金がたくさんあり、あまりトレードに費やす時間がないのであればこのスワップ運用も一つの手段です。
