

〜今回の要点チェック!〜
- FXには為替差を狙ったキャピタルゲインと金利差を狙ったインカムゲインで儲ける仕組みがある
- キャピタルゲインを狙うには安く買って高く売る、高く売って安く買い戻すのが基本
- インカムゲインを狙うには低金利通貨で高金利通貨を買って保有することでスワップポイントを得る
- インカムゲインを基本にしてキャピタルゲインを狙うのはありだが、キャピタルゲインを基本にした場合はスワップポイントはあまり気にしないこと
- インカムゲインを狙うにはエントリーのタイミングや資金管理が難しいので、初心者はまず少額でキャピタルゲインを狙う練習をするのがおすすめ
FXの2つの儲け方とは
FXは「Foreign eXchange」を略したもので、2つの通貨を交換(売買)することで儲ける仕組みです。
通貨ペアの組み合わせは、国内の主要会社を平均するとおよそ20~30通貨ペアから選択できます。
日本では円を含む通貨ペアが人気ですが、円を含まないユーロ/米ドルなども同じように取引できます。
通貨ペアを選んで「買う」か「売る」かのボタンを押したら取引が始まります。
取引の仕方自体は、2択なのでとても簡単ですが、何も知識がないまま始めてしまってはギャンブルと同じになってしまいます。
まずは最低限必要な知識を身につけて少額で始めてみましょう。
FXの2つの儲け方は為替差でキャピタルゲインを狙った取引方法と、金利差でインカムゲインを狙った取引方法です。
FXの一般的なイメージはおそらく、為替レートの変動を狙ったキャピタルゲインのイメージが強いと思います。
インカムゲインの取引のイメージは、定期預金などの年利で資金を増やすイメージと近いです。

キャピタルゲインの儲け方
キャピタルゲインの儲け方は為替差を狙った取引方法でしたね。



需要と供給によって常にレートが変動しています。
米ドル円の通貨ペアであれば、平均すると1日に50~70銭程度動きがあります。
1ドル110円が111円までこれから上がると考えた場合はどのような取引になるでしょうか。
この場合1ドル110円で(ドル)を買います。
新規注文をポジションを持つ、またはエントリーするといいます。
そして1ドル111円になったところで(ドルを)売ります。
これが決済注文となり利益が確定します。

ちなみに1万ドル通貨の取引に必要な証拠金は4万円程度です。
ただしロスカットになるリスクを考慮して余剰金を入金する必要があります。
10万円程度の資金で1万通貨を取引するとレバレッジ10倍程度になります。
初心者のうちはレバレッジを最大でも10倍程度にして上げすぎないようにしましょう。
エントリーして決済注文を出すまではレートの動きによって評価損益の値が変動します。
反対方向に行けばマイナスになりますし、思惑通りに動けばプラスになります。
損失確定の決済か利益確定の決済をすることで1回のトレードが終わります。
今回は買→売の取引例でしたが、売→買のトレードもできます。
売→買のトレードをするのは1ドル111円が110円まで下がると考えた場合の取引となります。
つまり該当通貨ペアのチャートが上がるなら買→売、下がるなら売→買をすることで儲かる仕組みなので、チャートが上がっても下がってもチャンスを狙うことができます。


・テクニカル分析
チャートやインジケーターを判断材料にする
・ファンダメンタルズ分析
通貨国の経済情勢や金利などを判断材料にする
テクニカル分析を基本にすることが多いですが、比較的長期の流れを判断するためには、このファンダメンタルズ分析も欠かせません。
ちなみに、このような為替差を狙ったトレードをどのくらいの頻度でして1回の利益目標をどのくらいに設定するかで、取引もさらに細分化されます
トレード回数が多いものからスキャルピング、デイトレード、スイングトレードなどのトレードスタイルに分けられます。
どのトレードスタイルにも共通しているのが、「安く買って高く売る」か「高く売って安く買い戻す」ことが儲けの基本になっている点です。
インカムゲインの儲け方
インカムゲインは通貨ペア間の金利差をもとに発生するスワップポイントを狙って儲ける仕組みです。
低金利通貨で高金利通貨を買うと金利差が大きいので、このインカムゲインを狙った場合の通貨ペアはトルコリラ円、南アフリカランド円、メキシコペソ円などが人気です。
例えば、2019年6月時点でトルコリラの金利は24%で、一方円は0.10%となっています。
トルコリラを買って保有した場合、差額の23.9%分の金利の恩恵を受けることができます。
この金利(年利)を日単位で算出したものがスワップポイントです。
トルコリラ円については「みんなのFX」で1万通貨あたり105円となっています。(2019年6月時点)
1万通貨を1年保有すると38,325円のスワップポイントを儲けることができます。
トルコリラ1万通貨の必要な証拠金は7,000~8,000円ですが、ロスカットされないように余剰金を入れてレバレッジを1~3倍程度に調整するのが基本です。
レバレッジ2倍であれば、10万円程度の資金が必要です。


デメリットとしては、為替変動によるロスカットリスクがあることです。
買いポジションを長期保有することになるので、レートが下がってしまうと為替差損が膨らみます。
万が一急落してロスカットになるほどに為替差損が発生した場合は、1年近く貯めたスワップポイントが吹き飛んでしまう可能性もあります。


つまり高金利通貨でスワップポイントを狙うには買いポジションを保有するしかありません。
定期預金とは違って損失リスクがあることを理解した上で、なるべくレバレッジを抑えて取引する必要があります。
2つの儲け方を同時に狙えるの?


インカムゲイン(スワップポイント)を基本にしてキャピタルゲイン(為替差)も狙うのはありです。
そもそもスワップ運用をして買いポジションを保有するなら長期的に上昇する見込みがないと為替変動リスクでロスカットにかかってしまう可能性もありますよね。
長期チャートで上昇の波に乗ってスワップ運用するのが理想的です。
レバレッジを抑えるため、為替差による儲けはそれほど多くないかもしれませんが、決済時には為替差と金利差の両方の恩恵を受けることができます。

プラススワップポイントが発生すればラッキー、マイナススワップポイントなら経費と考え、売りも買いもチャンスを狙った方がいいです。
その日のうちに決済するスキャルピングやデイトレードならそもそもスワップポイントは発生しません。
初心者はどちら儲け方を狙ったらいいの


キャピタルゲイン
- 資金が少ない人向け
- トレードする時間がある
- レバレッジは10倍程度まで上げたい
- 少額でトレードの練習ができる
- テクニカル分析が基本
- 損切り幅が小さい
インカムゲイン
- 資金が多い人向け
- トレードする時間がない
- レバレッジは1~3倍程度に抑えたい
- 少額でもできるが、トレードの練習にはならない
- ファンダメンタルズ分析が必要
- 損切り幅が大きい
キャピタルゲインを狙う場合は、少額で失ってもいいくらいの資金で実際にトレードを始めてみましょう。
マネーパートナーズなら100通貨からの取引が可能なので、1,000円程度あれば取引を始めることができます。
知識を身につけながら同時に実戦することでより理解が深まります。
安定して利益を出せるようになったら資金を増やしていきましょう。

インカムゲインを狙う場合ですが、トレード自体は買って保有するだけなのでとても簡単です。
しかしエントリーのタイミングはかなり難しいです。
さらに、どのくらいレートが下がったらロスカットにかかるかなどの資金管理の知識や、長期チャートの動きを読み取る力が十分身についていないと、大きな損失を出してしまう可能性が高いです。
少額で練習してみるというわけにはいかないので、どうしてもスワップ運用がしたい場合は下記の知識をまずは身につけていきましょう。

最初から安定して儲けることは難しいですが、少額トレードでスキルを少しずつ身につけていずれは大きな資金も運用できます。
まずはFXの王道の儲け方であるキャピタルゲインを狙う取引をマスターしましょう。
参考